米Critical Metals、サウジでレアアース加工合弁を検討

米レアアース企業のCritical Metals Corpは、サウジアラビアのTQB社と、同国内でレアアース加工施設を共同開発する構想を進めている。両社は出資比率50対50の合弁事業設立を想定し、非拘束的な合意文書を交わした。

計画中の施設には最大15億ドル規模の投資が見込まれており、鉱山から加工までを一体化したレアアース供給体制の構築を目指す。原料には、グリーンランド南部に位置する同社のタンブリーズ(Tanbreez)プロジェクトから産出されるレアアース精鉱を用いる予定だ。

合弁会社が生産する最終製品は、主として米国の防衛産業基盤向けに供給されることを想定している。新設される加工施設では、レアアース酸化物の分離に加え、金属化や下流製品の製造も行い、航空宇宙、防衛、高性能産業向けの磁石グレード材料の生産も視野に入れる。

サウジアラビアを拠点とする米主導のレアアース投資は、Critical Metalsに限られない。米大手MP Materialsは2025年11月、米国防総省およびサウジ国営鉱山会社マアデン(Maaden)と連携し、同国でレアアース精製プラントを建設する戦略的合弁事業を立ち上げると発表している。米国と同盟国による非中国圏でのレアアース供給網構築が、中東を含む形で広がりつつある。

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