英バーミンガムに、英国初となるレアアースリサイクル工場が開設された。海外メディアによると、この新施設は数百人規模の雇用創出が見込まれており、英国における重要鉱物の循環利用と産業基盤強化に向けた象徴的な取り組みとなる。
同工場は、バーミンガム大学がテイスリー・エネルギーパーク内に設置したもので、同大学が開発した「磁性廃材水素処理(HPMS:Hydrogen Processing of Magnetic Scrap)」技術を採用している。HPMSは、使用済み磁石や磁性スクラップからレアアース合金を効率的に回収し、再利用可能な原料へと再生する技術として注目されている。
報道によれば、従来のパイロットプラントでは、1バッチ当たりの処理量は50~100キログラムにとどまっていたが、今回新設された拡張工場では、1バッチで400キログラム超のレアアース合金を回収可能となった。回収された合金は、新たな焼結磁石へと再加工される。
生産能力については、単一シフト稼働で年間約100トン、複数シフト運転では年間300トンを超える規模に達する見込みとされる。英国政府が進める重要鉱物の国内循環利用や、対外依存低減の方針とも合致しており、今後のレアアース・磁石サプライチェーンにおいて重要な役割を果たすとみられている。
