フランスのエネルギー管理大手 Schneider Electric と、カナダのレアアース開発企業 Torngat Metals は6月10日、カナダにおけるレアアース供給網の構築に向け、戦略的協力に関する覚書(MOU)を締結したと発表した。
今回の協力の中核となるのは、カナダ北東部ヌナビク地域で開発が進められている Strange Lake プロジェクトである。同プロジェクトは、ネオジムやプラセオジムなどの軽希土類に加え、ジスプロシウムやテルビウムなどの重希土類を産出する数少ない北米の大型レアアース開発案件の一つとして知られる。これらの元素は、電気自動車(EV)や風力発電設備、防衛関連機器向けの高性能永久磁石に不可欠な材料であり、中国への依存度が高い重希土類の供給源多様化を進める上で重要なプロジェクトとして注目されている。
両社は、シュナイダーエレクトリックの電化・自動化・デジタル化技術を活用して Strange Lake プロジェクトの開発を支援するとともに、鉱山開発からレアアース分離・精製、さらには永久磁石向け原料供給までを視野に入れたサプライチェーンの構築を通じて、北米における重要鉱物の安定供給体制の強化を目指す。
今回の覚書は、パリで開催されたG7および友好国による重要鉱物サプライチェーン資金調達会合の期間中に締結された。
