Mining-Journalによれば、ミャンマーのワ州自治区政府は、州の管理地域における錫鉱の採掘禁止令を厳格に実施しています。この地域の錫鉱石の供給は世界の10%を占めています。
国際錫業協会(ITA, International Tin Association)は8月3日に、禁止令が8月1日に実施されたことを確認しました。
「市場は以前、1~3ヶ月の採掘中止期間を予測していましたが、ワ州政府が禁令を厳格に実施すると明確に表明したため、この予測が楽観的だったと思われます」とITAは述べています。
ITAによれば、ワ州には約200万トンの採掘済み鉱石を保有しており、その中から5000-6000トンの錫(精鉱)を選び出すことができると推定されています。
「しかし、選鉱場が閉鎖されたため、精鉱の選別と販売が停止している。また、近くの港で通関中の1,500トンの錫精鉱が残っており、8月10日以降の輸出は一時的に停滞する可能性がある」といわれています。
「ワ州が通常の生産を再開しない限り、製錬の原材料供給は徐々に減少し、今年の前半の生産レベルに戻るのは非常に困難だろう」とITAは述べています。
現在、錫の価格は1トンあたり28,000米ドル前後で変動しています。