オーストラリアのArafura Rare Earths Ltdは、同国北部準州で開発を進めるノーランズ希土類プロジェクトに関し、ドイツ政府系および豪州政府系機関から総額約2.3億豪ドルの出資を確保した。
ノーランズプロジェクトは、鉱石採掘から分離・精製までを一体化した希土類開発案件であり、特にネオジム・プラセオジム(NdPr)に焦点を当てる。これらは電気自動車(EV)や風力発電に不可欠な永久磁石の主要材料である。
同プロジェクトの鉱床は、約5,600万トン(平均品位2.6%の希土類酸化物:TREO)の資源量を有し、そのうち約26%をNdPrが占める。年間約4,400トンのNdPr酸化物の生産が見込まれる世界有数の大型案件だ。
ドイツ政府は今回の出資について、陸上・洋上風力やEV向けの重要原材料確保を目的とした戦略的投資と位置づけ、中国など特定地域への依存低減と欧州向け供給網の多様化を狙う。
すでにドイツの風力発電機メーカーであるSiemens Gamesa Renewable Energyは、同プロジェクトからNdPrを調達する契約を締結しており、供給は2026年に開始予定となっている。
