豪Lodestar、米Virgin Mountainで重希土類鉱床確認

豪州の探鉱企業 Lodestar Minerals Ltd は、米アリゾナ州のVirgin Mountainプロジェクトにおいて、高品位の重希土類(HREE)鉱化が確認されたと発表した。鉱物学的分析の結果、主要鉱物はリン酸イットリウム鉱(ゼノタイム)であることが明らかとなった。

同プロジェクトは同社が100%権益を保有しており、今回の結果を受けて市場の評価が急上昇、株価は一時約46%上昇した。

ゼノタイム主体の重希土類鉱床

ゼノタイムは、商業的な処理ルートが確立されている数少ない重希土類鉱物の一つであり、特にディスプロシウム(Dy)、テルビウム(Tb)、ルテチウム(Lu)といった高付加価値元素を多く含む点が特徴である。

これらの元素は、高性能永久磁石や防衛関連システムに不可欠であり、米国では供給不足が深刻化している。

米国における戦略的重要性

現在、Dy、Tb、Luといった重希土類の供給は中国に大きく依存しており、同国は関連製品の輸出管理を強化している。このため、米国内での重希土類資源の確保は、サプライチェーン安全保障の観点から重要性を増している。

Virgin Mountainプロジェクトは、こうした状況下で米国内における潜在的な供給源として注目される。現時点では探鉱段階にあるものの、重希土類を高比率で含むゼノタイム主体の鉱床が確認された意義は大きい。今後の資源量評価や開発計画の進展が注目される。

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