カナダとオーストラリアは、重要鉱物分野での協力強化に向けた新たな枠組みに合意した。両国は、希土類や電池材料などの戦略鉱物の供給網を強化するため、資源開発から加工、投資まで幅広い分野で連携を深める方針だ。
この取り組みは、中国に集中する鉱物サプライチェーンへの依存を低減することを目的としており、欧米諸国が進める重要鉱物戦略の一環と位置づけられている。
現在、希土類や電池材料など多くの重要鉱物では、中国が精錬・加工能力で大きなシェアを握っている。西側諸国では、鉱石資源は自国や同盟国に存在するものの、加工段階で中国に依存する構造が長年の課題となってきた。
カナダとオーストラリアは鉱物資源の種類が互いに補完関係にあるとされる。今回の協力は、こうした構造を見直し、採掘から精錬、製造までを含む一体型のサプライチェーンを構築することを目指すものだ。
両国は今後、鉱山開発への投資、精錬施設の建設、技術開発、サプライチェーンの監視、人材育成などの分野で協力を拡大する予定だ。また、オーストラリアがG7重要鉱物生産連合に参加することも発表された。
