中国の研究チームは、風化殻(ふうかかく)型レアアース鉱の電気駆動採掘技術の開発に成功した。この技術によって、採掘された鉱物からのレアアースの回収率が約30%向上し、不純物含有率が約70%減少し、採掘時間が約70%短縮される。これは、9月15日に中国広東省で開催された学会で発表があった。
風化殻型レアアース鉱は中国特有の鉱床。現在、一般的に使用されているアンモニウム塩による浸出技術は、環境保護、資源利用効率、浸出周期などの面で問題を抱えている。これらの問題を解決するために、新しい採掘技術を開発してきた。
関連研究成果は、「Nature Sustainability」などの学術誌で高水準の論文11本が公表され、7つの特許が認可され、5000トン規模の実証プロジェクトも完成した。研究チームは、研究成果の早急の産業化を推進していくと述べている。
参考
・風化殻とは