中国政府が、韓国企業に対して米国の防衛産業向けに中国産希土類元素を含む製品を輸出することを禁止したことが明らかになった。韓国経済新聞が政府および企業関係者の話として24日報じた。中国は、米国による関税引き上げに対する対抗措置の一環として、輸出管理を強化している。
報道によれば、中国商務部は4月22日、一部の韓国企業に対し正式な通知を出し、エネルギー関連機器を含む製品の輸出制限を要請したという。対象となる企業は、変圧器、電池、ディスプレイ、電気自動車、航空宇宙、医療機器などの製造に関わる企業とされる。通知文には、輸出規制に違反した場合、制裁措置を取る可能性がある旨も記されていた。
今回の措置は、中国が韓国企業に対して正式に輸出規制を適用する初のケースとなる。これまで中国は、主に米国企業を対象にしてきたが、今回韓国にも対象を広げた形だ。