3月16日、オーストラリアのLynasは、米国防総省とレアアース酸化物の供給に関する基本合意書を締結したと発表した。
本合意に基づき、米国政府は約9,600万ドルを拠出し、Lynasから軽希土類および重希土類の酸化物製品を調達する予定。特に、磁石用途で重要な酸化プラセオジム・ネオジム(NdPr)については、110ドル/kgの下限価格が設定された。
供給期間は4年間を想定しており、米国の国家安全保障およびサプライチェーン強化を目的に、安定的なレアアース供給体制の構築を進める。これにより、防衛産業を中心とした先端製造分野への軽・重希土類の安定供給が継続される見通しだ。
また両者は、重希土類酸化物の供給を含む追加的な協力についても協議を継続する方針としている。
今回の合意は、米国が中国依存の低減を進める中で、レアアース供給網の多角化に向けた重要な一歩と位置付けられる。下限価格の設定は、市場価格の変動リスクを抑えつつ、供給側の採算性を確保する仕組みとして注目される。
