3月19日、オーストラリアのLynasは、マレーシア拠点において酸化サマリウムの初生産に成功したと発表した。これにより、同社の分離済み中重希土類酸化物の製品ラインは拡充され、既存のジスプロシウム、テルビウムに加え、新たにサマリウムが加わった。
酸化サマリウムは、電子機器や航空宇宙分野で使用される高性能磁石のほか、光学材料、触媒、医療用途など幅広い分野で需要が高い製品とされる。
同社の酸化サマリウムの初生産は当初2026年4月を予定していたが、今回これを前倒しで達成した。今後は重希土類の分離能力を段階的に拡張し、約2年以内に初期ラインナップの生産能力を整備する見込み。初期の製品構成には、サマリウム、ガドリニウム、ジスプロシウム、テルビウム、イットリウム、ルテチウムが含まれる予定だ。
さらに、ユーロピウム、ホルミウム、イッテルビウム、エルビウムといった追加製品についても、商業的な採算性を前提に今後の投資を検討する方針としている。
今回の製品拡充により、同社は軽希土類から中・重希土類までの供給能力を強化し、高性能永久磁石の製造に必要な材料供給体制を一段と充実させる見通しだ。
