中国の証券会社中泰証券の投資分析レポートでは、希土類永久磁石とアンチモンに関する中長期投資に対して、前向きかつ肯定的な評価を行っています。
1)希土類:
川下企業の在庫が徐々に底を見せ、中長期でロボット、新エネルギー車など多くの消費分野で爆発的成長が見込まれ、希土類の長期的な成長トレンドは変わっていません。最近、希土類の価格は下落傾向ではありますが、供給は夏季の高温の影響を受けて全体的に限定的です。一方、需要側では風力発電が回復し、ネオジム磁石企業の注文も継続して回復しています。希土類市場の需要は徐々に回復し、価格の底も既に見えているでしょう。
2)アンチモン:
短期的な価格圧力があるものの、アンチモンは供給が少ない貴金属として、太陽光発電分野での消費が高いままであり、マクロ経済が底から回復すると、アンチモンの価格の上昇が期待できるでしょう。
3)リチウム:
需要はピークシーズンを迎える予定で、現物取引では高価格を川上企業がリードしていますが、長期先物価格は下落傾向になるでしょう。