テスラCEOイーロン・マスクは22日、中国による重希土類磁石の輸出停止が、人型ロボット「オプティマス」の生産に影響を及ぼしていると明らかにした。中国は、対米報復措置として今月から重希土類と関連磁石の輸出に許可制を導入し、事実上の全面停止状態にある。中国は希土類磁石の世界供給の9割を占め、日本の磁石メーカーも原料を中国に依存している。
人型ロボットの関節には多数のモーターが搭載されており、重希土類を使用した磁石が不可欠だ。マスクは、磁石の供給不足が生産の遅延を招く可能性に言及し、中国側と解決に向けて協議中であると述べた。
また、輸出許可の審査は通常45営業日以内とされるが、安全保障上の理由で遅延する可能性があり、米国向けの場合、半年以上かかる見通しもあるという。