ベトナムの公式通信機関VNAの報道によると、ベトナム科学技術省原子力研究所傘下の希土類と放射線技術研究所は5月25日、ハノイで「ベトナムにおけるレアアース研究開発の協力についての展望」に関する研究会を開催しました。この研究会では、希土類研究所の成果とその応用、希土類研究の過程で直面する困難や課題、今後の研究の方向性などを紹介し、国内外の企業や研究機関との協力・技術移転の機会を模索しました。
研究会では、希土類と放射線技術研究所の所長であるファン・グォンミン氏が、過去数十年間で希土類製品の応用が急速に発展しており、特に農業分野ではクリーンかつ安全な新たな農産物を生産することを成功していると強調しました。現在、中国、アメリカ、欧州などの国々では希土類資源の応用が非常に進んでいます。
ベトナムでも希土類の研究開発と応用は一定の進展を遂げています。ベトナムの希土類埋蔵量は、世界の約18%を占めており、中国(37%)に次ぐ世界第2位となっています。希土類鉱山は北部地域に集中していますが、現時点では希土類資源の加工工場は存在していません。このような状況下で、技術と原料の安全性問題が最も重要視されており、希土類はエネルギーや国防分野で不可欠な重要資源の一つです。そのため、政府機関、大学等の研究機関、企業の三者が協力して解決策を見つけ、ベトナムの希土類産業の発展に向けて製品の量産や競争力の高い製品の開発に力を注ぐべきです。
研究会の最後に、希土類と放射線技術研究所は、新技術開発応用研究所とともに、ベトナムにおける希土類の応用を促進するための協力協定を締結しました。