インドネシアとガボンを結ぶ希土類連携が始動

2月、インドネシア国有鉱物企業PERMINAS(PT Perusahaan Mineral Nasional)と、アブダビ拠点の新エネルギー金属開発会社NEM(New Energy Metals Holdings)は、ガボン共和国の希土類資源開発とインドネシアにおける下流産業の構築を視野に入れた戦略的協力に関する覚書(MoU)を締結した。

本案件は、インドネシアの国家戦略投資機関Danantara Indonesiaの支援のもとで進められ、希土類の上流資源開発から加工・製造までを一体化したサプライチェーンの構築を目的としている。

今回の協力の中心となるのは、ガボンに位置するマブーミン鉱床である。同鉱床はニオブおよび希土類元素を含む多金属資源として知られ、NEMの子会社が採掘権を保有している。

覚書では、ガボンにおける資源開発と、インドネシア国内での分離・精製・製造を連携させる可能性を検討する枠組みが定められた。インドネシアを加工・製造拠点として活用することで、付加価値の高い産業育成を目指す。

両社は共同作業部会を設置し、技術情報の共有や商業性評価を含む実務的な協議を開始する予定だ。検討対象は、希土類の分離・精製から金属・合金生産、さらには永久磁石の製造まで幅広い工程に及ぶ。

資源国として知られるインドネシアは近年、鉱物資源の単純輸出から脱却し、国内での加工・製造を重視する政策を強化しており、今回の協力はその戦略の一環として位置づけられる。

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