9月9日、第5回日中輸出管理対話が東京で開催された。会議は、中国商務部産業安全・輸出入管制局の江前良局長と、日本経済産業省貿易管理部の猪狩克朗部長が共同で議長を務め、両国の輸出管理に関する制度や関心事項について意見交換が行われた。
両者は、輸出管理分野における懸案や利便性向上のための措置について議論し、産業チェーン・サプライチェーンの安定的な維持に向けて協力していく方針を確認した。
同日午後には、日中両政府が共同で輸出管理に関するアウトリーチイベントを開催。日中双方の企業や関係機関が参加し、両国の輸出管理制度や最新の政策動向が説明されたほか、参加企業からの質問に対して政府関係者が応答した。特に、レアアース輸出規制政策の影響を受け、企業からは関連の現状や見通しについて多くの関心が寄せられた。
今回の会議は、2023年11月の日中閣僚会談で設置が合意された輸出管理対話の一環で、これまでに北京などで4回開催されている。第5回となる今回は、レアアース輸出規制の強化後、初めての開催となった。
両国は今後も緊密なコミュニケーションを継続し、輸出管理制度への相互理解を深めるとともに、透明性を高め、正常な貿易を阻害しないよう協力していくことを確認した。