米テキサス州でレアアース磁石リサイクル拠点整備へ

米国磁石リサイクル企業のHyProMag USAは、テキサス州ダラス・フォートワース地域でレアアース永久磁石(NdFeB)のリサイクル・再製造拠点となる施設の長期賃貸契約を締結したと発表。これにより、米国内で使用済み磁石を回収し、再び高性能磁石として供給する循環型サプライチェーン構築が本格化する。

新施設では、同社独自の水素処理磁石スクラップ技術を用い、廃モーターや電子機器などに含まれるNdFeB磁石を直接再生。2027年半ばの稼働開始を予定しており、年間約750トンの焼結NdFeB磁石と関連合金粉末の生産が見込まれている。

同施設は、ネバダ州・サウスカロライナ州に計画される前処理拠点と連携するハブ型磁石リサイクルネットワークの中核となる。原料供給面では電子機器リサイクル企業と協力し、磁石含有スクラップの安定確保を進めている。

HyProMag USAは、米国内で完結する安全かつ持続可能なサプライチェーンの構築を目指すレアアース磁石リサイクル・製造企業で、米国政府から鉱物安全保障の観点で重要な企業として評価され、米国の「鉱物安全保障パートナーシップ(MSP)」プロジェクトにも選定されている。同社は今後5年以内に、米国内のNdFeB磁石供給において約10%のシェア獲得を目標に掲げ、国家安全保障および経済競争力の中核を担う重要技術分野におけるサプライチェーンの強靭化を進めている。

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