マレーシア政府は、中国が同国に対しレアアース加工分野での技術支援を行う用意があると明らかにした。天然資源・環境省の大臣代理、ヨハリ・アブドル・ガニ氏は27日、議会への書面答弁でこの方針を説明した。
ヨハリ氏によれば、中国側はすでにマレーシアのレアアース産業発展を支援する意向を伝達している。ただし、協力は両国の国有企業間に限定されるという。中国にとって技術保護は極めて重要であるため、民間企業への技術移転は想定されていない。
「現在の協議はまだ初期段階にあり、両国間で正式な合意には至っていない」と同氏は付け加えた。
中国は世界のレアアース分離技術で圧倒的な優位を持ち、その支援はマレーシアにとって大きな意味を持つ。ヨハリ氏は「この協力はマレーシアの国際的な地位を高め、世界で唯一、中国系と非中国系の両方のレアアース加工技術を併せ持つ国となる」と強調した。
マレーシアは豊富な鉱物資源を背景にレアアース関連産業の育成を重要課題に掲げており、国際市場での存在感強化を目指している。一方、米国やオーストラリアなど西側諸国も供給網の多角化を進めている中で、マレーシアが中国と連携を模索する動きは地政学的にも注目を集める。中国の技術を取り込みつつ、国際バランスをどのように取るかが今後の焦点となりそうだ。