米USAレアアース、仏で金属・合金工場建設へ

米国のレアアース企業USA Rare Earthは1月20日、フランス政府の支援を受け、同国でレアアース金属および合金の生産拠点を新設すると発表した。子会社のLess Common Metals(LCM)Europe SASを通じ、フランス南西部ラク(Lacq)に年産3,750トン規模の生産施設を建設する計画だ。

新工場は、同地で建設中の酸化物処理施設(年産1,600トン、2026年後半稼働予定)に隣接して設置される。両施設が連携することで、レアアースの精製から金属化、合金製造までを一貫して行う体制が整う見通しだ。

フランス政府は、LCM Europeの設備投資および運営に関わる複数の側面で支援を行う方針を示している。LCM Europeは、対象設備投資額の最大45%に相当する直接税額控除の承認を受けたほか、不動産投資についても総額最大1億3,000万ユーロの支援対象となる。さらに新工場における雇用創出を見据え、採用や研修プログラムへの支援にも関心を示しており、レアアース分野の人材育成と技能強化を後押しする構えだ。

USA Rare Earthのバーバラ・ハンプトン最高経営責任者(CEO)は、「フランスにおける統合型レアアース加工・金属製造基盤の構築は、米国および同盟国にとって価値ある、当社の統合型レアアース・バリューチェーンを一段と強化するものだ」と述べた。その上で、「欧州初となる金属製造プラットフォームを確立することで、安全かつ持続可能な大西洋横断型レアアース供給網の実現を加速させる」と強調した。

USA Rare Earthは、中国に依存しないレアアースおよび永久磁石の一貫供給体制の構築を進めている。世界有数のレアアース金属・合金メーカーであるLCMを傘下に持つほか、米オクラホマ州スティルウォーターではネオジム磁石の製造能力を開発中だ。

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