<FREE>ナミビアが重要鉱石の国内加工の方針を続行予定

6月14日下記記事でナミビアが未加工のリチウム、希土類の鉱石を禁輸にすると紹介しましたが、続報があります。

ナミビアが未加工のリチウム、希土類の重要鉱石を禁輸に

Bloomberg Newsの報道によれば、リチウム鉱石の輸出禁止令が外国投資家の信頼を揺るがす可能性があるにもかかわらず、ナミビアは自国で生産される金属や他の資源からより多くの収益を得る計画を推進し続けています

先週、ナミビアはクリーンエネルギー技術に必要なリチウムや他の重要な鉱物鉱石の輸出を禁止する命令を出しました。同国の鉱業相トム・アルウェンド(Tom Alweendo)は、この鉱石の付加価値を高める産業基盤が雇用創出と投資家の魅力を引き寄せると述べています。

「ナミビアでこれらの鉱物を加工しなければ、工業化は実現できません」とアルウェンド氏は首都ウィントフックのオフィスでのインタビューで述べました。「私たちはより多くの収益を資源から得る必要があります」。

資源ナショナリズムは、各国で広がっています。発展途上国の国々が商品価格の上昇からより多くの利益を得ると同時に、鉱業からの富の不均衡を解消するためだと思われます。世界第2位のリチウム生産国のチリは、鉱業の利益から学校や病院により多くの資金を提供しようとしています。メキシコは、リチウムの戦略的重要性を主張し、民間企業には適していないと述べています

リチウムは電池金属であり、電気自動車革命に非常に重要です。ジルコニウムやテルビウムなどの希土類元素は、永久磁石や風力タービン発電機の製造に使用され、同様に重要です。ナミビアは多くのリチウム鉱床や、ジルコニウム等のレアアース鉱床を持っています。ナミビアの証券会社Simonis Storm Securitiesの推計によれば、ナミビアのリチウム生産額は年間10億ドルに達するとされています。2025年以降、ナミビアのリチウム生産量は急速に増加するでしょう。

ナミビアの未加工鉱石輸出禁止令は、隣国ジンバブエの後に続く措置です。昨年12月、ジンバブエはリチウム鉱石の輸出を禁止し、リチウム精鉱の輸出のみを許可しています。ジンバブエは国内で電池用グレードのリチウム製品を加工し、精鉱の輸出に対しての課税も検討しています。

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