ノルウェー政府は、海底から必要なバッテリー金属を採取するために、ドイツの国土面積とほぼ同じ広さの海洋地域を開放する計画を進めており、深海採掘の先駆者としての地位を確立しようとしています。
企業や国が鉱物豊富な海底に注目し、スマートフォンや電気自動車の材料として貴重な資源を得ようとしています。
ほとんどの鉱物は、コバルト、ニッケル、その他の貴重な金属が豊富なジャガイモのようなサイズの岩石であるポリメタリックノジュールに存在しています。
国際海底権限機関(国連の機関、ISA,International Seabed Authority)は、深海採掘が始まる前に規制をまとめる期限として、2023年7月9日を設定しています。
報道によれば、ノルウェーのエネルギー省は、アークティックにあるノルウェーの諸島であるスヴァールバルに近い探査と採掘を許可する提案を、2週間以内に議会に提出することを目指しています。その後、秋に議会投票にかけられる予定です。
ただし、ノルウェーの深海採掘は課題もあります。漁業業者や環境保護論者は、この提案に強く反対しています。
さらに、他の国々との紛争のリスクがあります。スヴァールバル条約により、ノルウェー以外に、デンマーク、フランス、アイルランド、イタリア、日本、オランダ、スウェーデン、ロシア、イギリス、アメリカ等の国もこの地域の鉱業権が与えられております。
■参考
Norway considers opening Germany-sized area to deep-sea mining – MINING.COM