カナダの鉱物開発会社Mkango Resourcesによると、2024年に英国が希土類磁石の大規模リサイクルを開始する予定だ。
Mkango Resourcesはバーミンガムのタイズリーエナジーパーク(Tyseley Energy Park)で希土類磁石のリサイクルを完了し、2024年半ばに生産を開始すると述べている。
このリサイクルプロセスは、バーミンガム大学とHyProMagが共同で開発したもの。HyProMagはMkango Resourcesの79.4%を所有する子会社Maginitoが所有する。
HyProMagの創設者アラン・ウォルトンは「これは大きな進歩で、20年以上ぶりに英国で商業生産用焼結磁石を再導入することになる」と述べた。
このプロジェクトは全世界の重要な鉱物供給チェーンの安全を確保することを目的とする14カ国の鉱物安全パートナーシップにより支持される17プロジェクトの1つ。英国政府は昨年、自国の重要鉱物戦略を発表し、英国イノベーション庁(Innovate UK)は希土類磁石のリサイクル再利用を奨励するプロジェクトに660万ポンドを提供することを約束した。
Mkango Resourcesによると、タイズリー工場は英国の電気自動車、風力タービン、その他のクリーン技術業界に金属を供給する予定だ。
最初の希土類磁石と合金の生産量は年間20トンを見込み、最終的には少なくとも年間100トンに増加し、将来的には1000トンに達する見込みだ。