Mkango Resourcesは4月28日、傘下のHyProMag GmbHがドイツ南西部プフォルツハイムで、希土類磁石のリサイクル・製造工場を正式に開設したと発表した。
HyProMagは、英国発の希土類磁石リサイクル技術を持つ企業グループで、使用済み製品や製造スクラップに含まれるNdFeB磁石(ネオジム磁石)を回収し、再び磁石や合金として利用する技術の商業化を進めている。今回のプフォルツハイム工場は、その技術をドイツに展開する初の商業規模拠点となる。
初期能力は年100トン、段階的に拡大へ
プフォルツハイム工場は、NdFeB磁石および合金を年間最大750トン生産できる許可を取得している。全面的な立ち上げ後の初期能力は年約100トンで、その後、年約350トンまで引き上げる計画である。さらに、今後3年間で年750トン規模への段階的な拡大も検討している。
英独協力の具体例としても位置づけ
今回の工場開設は、英独間の重要原材料協力とも関連している。4月27日にはベルリンで独英ビジネス・政府フォーラムが開かれ、ドイツと英国は重要原材料に関する協力声明に署名した。
同声明では、HyProMagによる希土類磁石リサイクル施設のドイツ展開が、供給網多様化に向けた具体例として言及された。電気自動車への移行が進む中で、自動車産業など主要産業の強靭性を支え、英独双方のサプライチェーンにおけるリスク低減につながる取り組みと位置づけられている。
Mkangoはリサイクルと一次資源開発を並行
Mkango Resourcesは、希土類磁石リサイクル事業を進める一方、マラウイのSongwe Hill希土類プロジェクトや、ポーランドで計画する希土類分離プラントも保有している。これらはいずれも、EUの重要原材料法に基づく戦略プロジェクトに選定されている。同社は、鉱山開発、分離、リサイクルを組み合わせた希土類供給網の構築を進めている。
