オーストラリアのレアアース開発会社Arafura Rare Earthsは9月18日、既存の世界的な風力タービンメーカーとの拘束力のある引取契約を延長したと発表した。
契約期間は5年間で、さらに3年間延長できるオプションがあり、最長8年間となる。供給量はネオジム・プラセオジム(NdPr)酸化物換算で年間500トン。Arafuraは商業上の機密性を理由に、今回の契約先の社名を公表していない。同社は2023年にSiemens Gamesa Renewable Energyと洋上風力タービン向けNdPrの5年間の供給契約を締結しているが、今回の契約が同社とのものかは明らかにしていない。
Arafuraは今年5月、豪州北部準州のNolansレアアースプロジェクトについて最終投資決定を行った。2029年初めから年央にかけて生産を開始する計画で、年間4,440トンのNdPr酸化物に加え、ジスプロシウム(Dy)やテルビウム(Tb)を含む中重希土類酸化物も生産する予定。
NdPrやDy、Tbは、高性能なネオジム鉄ボロン(NdFeB)永久磁石の主要原料で、風力発電機や電気自動車(EV)のモーターなどに使用される。風力発電市場の拡大を背景に、磁石用レアアースの中長期的な需要増加が見込まれている。
