アラフラレアアース(Arafura Rare Earths)は、オーストラリア北領地にあるノーランズ(Nolans)プロジェクトに対して、ドイツ政府が1.15億ドルの融資保証を承認したと発表した。
3月、オーストラリアのアンソニー・アルバニーズ首相は、このプロジェクトに対して8.4億豪ドル(5.64億ドル)の支援を提供すると発表し、その後、同社は複数の債務融資を獲得した。これにより、オーストラリア初のレアアース採掘と精錬を一体化した施設の建設が進む見込みだ。
この発表は、オーストラリアおよびその同盟国が、中国に依存しないレアアース供給チェーンの多様化を図る中で行われた。現在、中国は世界のレアアースの70%以上を生産し、90%以上を精錬加工している。
同社によると、ドイツの無条件融資保証は10年以上の期間にわたるものだという。今週初め、韓国輸出入銀行(Export-Import Bank of Korea)も、ノーランズ(Nolans)プロジェクトに対して1.5億ドルの債務融資を承認したと発表された。さらに、5月末にはカナダ輸出開発公社(Export Development Canada)も、このプロジェクトに対して3.0億ドルの債務融資を承認した。
ノーランズ(Nolans)レアアース鉱石の埋蔵量は2960万トンで、総レアアース酸化物の品位は2.83%、リン(P2O5)の品位は13%だ。