ウクライナのゼレンスキー大統領は、自国の希土類資源を活用し、アメリカとの協力を強化する意向を示した。これは、アメリカからの財政および軍事支援を継続して受けるための戦略の一環とされる。
アメリカのトランプ大統領は2月3日、ウクライナが希土類を提供することで、ワシントンが対ウクライナ支援を続ける考えを明らかにした。ホワイトハウスで記者団に対し、「ウクライナは非常に貴重な希土類資源を持っている。我々はウクライナと合意を結びたい」と述べた。
ウクライナ側もこの提案に前向きな姿勢を示しており、ゼレンスキー大統領は米国企業に対し、ウクライナの希土類鉱山へのアクセスを認める協定を進めているという。この計画は、昨年秋に発表された「勝利計画」の一環であり、西側諸国の支援を引き続き確保する狙いがある。
ゼレンスキー氏によれば、ウクライナのチタンとウランの埋蔵量はヨーロッパ最大規模であり、全鉱物資源の約20%、希土類の50%が現在ロシア軍の支配下にある。この状況を踏まえ、ゼレンスキー氏は「ロシアがこれらの資源を活用する可能性があるため、西側諸国の投資が急務だ」と指摘している。
現在、ウクライナと米国の交渉チームは、両国首脳の会談に向けた準備を進めており、ゼレンスキー氏とトランプ氏は来週会談を行う予定だ。