韓国産業通商資源部は11日、モンゴルで希少金属分野の協力センターを今週正式に立ち上げると発表した。モンゴル国内のレアアースをはじめとする希少金属資源の産業的価値向上を支援するのが目的だ。
同部によると、協力センターは首都ウランバートルにあるモンゴル科学技術大学内に設置され、12日から本格稼働する。これは韓国政府が進める対モンゴル政府開発援助事業の一環として実施される。
研究・支援対象には、タングステン(W)、モリブデン(Mo)、リチウム(Li)などの希少金属・レアアース関連資源が含まれ、加工・精錬分野に関する技術研修も提供する。これにより、モンゴルが単なる資源供給国にとどまらず、付加価値の高い産業構造を構築することを後押しする。
産業通商資源部は「本センターは、両国間の重要鉱物分野における協力基盤を築くとともに、中長期的には韓国のサプライチェーン安定化にも寄与する」と強調している。
韓国政府は今後、ウズベキスタン、ベトナム、カザフスタン、インドネシアなどとも同様の希少金属協力センターの設立を進める方針で、重要鉱物をめぐる国際連携を一段と強化する構えだ。
