オーストラリアレアアース社(Australian Rare Earth)は、南オーストラリア州ムレー盆地におけるKoppamurra希土類プロジェクトの埋蔵量が、前回更新からわずか6ヶ月未満で84%増加したと発表。現在の鉱石資源量は1.86億トン、希土類酸化物(TREO)の品位は0.0712%で、TREOの総含有量は13.2万トンに達し、これは60%の増加を示す。なお、確認されたおよび推定された鉱石資源量は9900万トンである。
このプロジェクトは、オーストラリア国内においても屈指の規模と進行速度を誇る希土類プロジェクトの一つ。
同社の情報によると、短期間で大規模なイオン粘土型希土類鉱床が特定され、鉱区面積のわずか2%しか掘探されていないことから、鉱床は北および南の両方向で拡大の可能性があると推測される。同社は、探査目標を3.4億トンから31億トン、平均品位0.051~0.078%に引き上げ、これは前回の目標の約2倍に相当する。10月からは約3万メートルの掘探計画を開始し、未探掘の地域も調査範囲に含む予定だ。
同社の発表によれば、すべての指標がKoppamurraがトップクラスの鉱床の潜在力を秘めており、迅速かつ低コストでの開発および生産開始が可能であることを示している。プロジェクトは2025年から2026年にかけての生産開始を目指している。