インドの目標は、世界の先進的かつ持続可能な重要鉱物生産国となることであると、ヴェダンタグループのインドスタン亜鉛会社会長、プリヤ・アガルワル・ヘッバー氏が述べた。
インドは、世界の希土類元素(REE)資源の約5%を保有しており、これは約690万トンに相当する。他にも、インドではリチウム約2,200トン、コバルト4,491トン、ニッケル約1億8,900万トン、銅約1,200万トンを保有していると推定されている。
コバルト、銅、リチウム、ニッケル、レアアースなどの重要鉱物は、風力タービンから電気自動車に至るクリーンエネルギー技術の生産において重要な役割を果たしている。
特に電気自動車のバッテリー生産には重要鉱物が必要である。
「我々はインドの自然資源の擁護者としての役割を非常に重視しており、この経済成長を利用する準備ができている」とプリヤ・アガルワル・ヘッバー氏は声明で述べた。
インドスタン亜鉛業は以前、戦略的鉱物探査分野に進出する計画を発表し、子会社のHindmetal Exploration Services Private Limitedを設立する予定である。
インドは世界の約5%の希土類を保有しているが、2023年の生産量は約2,900トンで、世界の生産量の1%に過ぎなかった。インド政府は、重要鉱物の探査と生産を促進するために政策を変更し、特に深層鉱物の探査ライセンスを民間企業にも付与する方針を打ち出している。
インドは豊富な希土類元素の埋蔵量を持ちながらも、まだ生産能力の向上が必要であり、今後の政策と投資によってその潜在能力を最大限に引き出すことが期待されている。
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