カナダのAclara Resources(TSX:ARA)は、ドイツのVacuumschmelze社(VAC)と覚書(MOU)を締結しました。
Aclara社はチリとブラジルでプロジェクトを進めているほか、米国ではこれらの重要鉱物の需要を満たすために加工技術を開発している。今回の提携は磁石製造に不可欠なレアアースのフロントランナーとしてのAclaraの地位と、アジア以外の大手磁石メーカーとしてのVACの専門知識を活用しようとする取り組み。
Aclara社のCEO、Ramón Barúa氏は「永磁磁石には軽希土類と重希土類の鉱物が必要だが、これらの鉱物の調達と加工は限られており、アジアのサプライヤーが支配している」と述べている。
Aclara社のチリPencoプロジェクトは現在環境処理対応段階にあり、2026年から毎年1700トンの希土類精鉱を生産する予定だ。これにより同社は磁石製造の主要な鉱物であるジスプロシウムとテルビウムの限られた生産者の一つとなる。
子会社のAclara Technologies社は、精鉱を磁性合金に変換する分離技術を開発中であり、VACはドイツ工場でこれらの合金を使用して永磁磁石を製造する予定だ。