ライナス、第4四半期収益が前年同期比で13%減少、希土類生産量も減少

7月23日、ライナス社が四半期報告を発表した。報告内容は以下の通りである。

一、主要成果

Lynas Rare Earths Ltdは2024年6月30日までの第4四半期の業績を報告した。この四半期の総売上収益はA$136.6百万で、前四半期のA$101.2百万から増加したが、前年同期のA$157.5百万には及ばなかった。販売収入はA$117.5百万で、現金および短期預金の残高はA$523.8百万に減少。希土類酸化物(REO)の生産量は2,188トン、NdPrの生産量は1,504トンと、いずれも前四半期より減少

二、CEOレビュー

6月の四半期にはカルグーリー施設の立ち上げが進み、最初の混合希土類炭酸塩(MREC)の出荷がマレーシアに向けて行われた。生産量は依然として低いものの、プロセスの安定化が進んでおり、予定通りの進捗を見せている。マレーシアの工場では必須のメンテナンスが完了し、その後、生産量の増加が続いている。

三、販売と市場動向

第4四半期の市場価格は依然として低迷していたが、中国国内の需要がわずかに改善した。特に重希土類の価格が不安定であったため、販売のタイミングを慎重に管理することで、平均販売価格の改善を図った。

四、成長プロジェクト

カルグーリー・プロジェクトの立ち上げが順調に進んでおり、硫酸供給契約に関する調整が進行中。Mt Weld拡張プロジェクトでは、ステージ1(濃縮物脱水)の建設が完了し、稼働が開始された。ステージ2の建設も進行中で、FY25の完了を目指している。

2024年7月23日に発表されたこの報告書は、Lynasの現在の状況と将来の展望について詳細に述べており、特に生産能力の向上と新規プロジェクトの進捗が強調されている。

■ライナス社の報告書

02830236.pdf (weblink.com.au)

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