ブラジルのCarinaプロジェクトで鉱物資源量77%増、Aclara発表

8月9日、チリに本社を置くレアアース探査会社Aclara Resourcesは、ブラジルにおけるCarinaプロジェクトの推定鉱物資源量を77%増加させたと発表した。また、磁性関連のレアアース元素の推定含有量も約69%増加し、その中で重希土類のジスプロシウム(Dy)とテルビウム(Tb)の含有量は8,240トンから13,470トンに、軽希土類のネオジム(Nd)とプラセオジム(Pr)の含有量は49,832トンから84,565トンに増加したとしている。

Aclara Resourcesは、イオン吸着粘土鉱床に含まれる重希土類鉱物資源の探査に注力している。同社のレアアース鉱物資源開発プロジェクトには、チリのPencoプロジェクトとブラジルのCarinaプロジェクトが含まれている。Aclaraが推進するレアアースプロジェクトによる生産量は、2023年に中国が公式に公表したDyとTbの総生産量の17%に相当し、年間約500万から600万台の電気自動車の生産に対応可能としている。

Carinaプロジェクトは、ブラジル中部のゴイアス州に位置しており、同社は来年の第2四半期に半工業規模の試験工場を設置する予定だ。

外部参考リンク:

66ba89fe67a8966d4c71a594_PR Carina Module_Resource final version_Aug9.pdf (website-files.com)

前の記事

日本、2024年5月の希土類金属輸入量が前月比39.44%増加

2024年5月、日本の希土類金属の輸入量は899.34トンとなり、前年同月の764.40トンより17.65%の増加、前月の644.98トンと比較して39.44%の増加を記録した。2023年5月からの輸入量は下記の通り。 […]

次の記事

【毎週更新】31種類のレアアースの価格(2024年8月28日)

弊社HPでは毎週、31種類のレアアース酸化物、金属の価格及び価格動向を掲載しております。 31種類の希土類金属および酸化物のうち、5種類の価格が前週比で上昇。特にネオジムとネオジム・プラセオジムの上昇率は約3%に達した。 […]