カナダ希土類企業(Canada Rare Earth, CRE)は1月7日、ラオスの企業と覚書を締結し、同社が許可を取得済みの希土類精錬所を買収する計画を明らかにした。この精錬所では、軽希土類や重希土類を含む商業用希土類酸化物を生産するために鉱石を加工する予定。
精錬所は12年前に建設され、年間3000トンの希土類酸化物を生産可能な設備を持つ。しかし、政策の変化により長期間操業が停止していた。現在、ラオス政府は国内生産された希土類鉱石を現地で加工する方針を推進しており、特に北部に広がるイオン吸着型粘土鉱床(重希土類を含む鉱石)の利用を支援している。これにより精錬所の再稼働が期待されている。
精錬所は改訂版の環境影響評価報告書を取得し、操業に必要な全許可とライセンスをすでに保有。2025年第4四半期の試運転開始を目指している。