米Critical Metals、グリーンランドのレアアース開発を加速

米国の鉱山会社Critical Metals(クリティカル・メタルズ)は3月10日、グリーンランドにある重希土類プロジェクトTanbreezの開発を加速するため、3,000万ドルの戦略投資を実施すると発表した。世界最大級とされる希土類鉱床の早期開発を目指す。同社は2028~2029年の商業生産開始を目標としている。

Tanbreezプロジェクトの確認資源量は4,500万トン以上とされる。そのうち約3分の1は、磁石・防衛・クリーンエネルギー分野に不可欠な重希土類を多く含む鉱床で、世界でも最大級の規模とされる。

開発計画は段階的に進められる予定で、稼働初期には年間約8.5万トンのレアアース酸化物(REO)の生産を想定。将来的には能力増強により、年間42.5万トン規模まで引き上げる計画としている。

今回決定された戦略投資プログラムでは、Tanbreezを探鉱段階から開発段階へ移行させるための作業を加速する。

同社は米国、欧州、サウジアラビアの企業と供給契約や精製に関する協議を進めており、西側の希土類サプライチェーン構築を視野に入れている。また、技術チームの拡充を進めるとともに、米国輸出入銀行から1億2,000万ドルの資金支援に関する合意書も取得している。

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