NeoとCyclic、レアアース磁石のリサイクル供給網構築で協力

カナダの先端材料メーカーNeo Performance Materials と、レアアースリサイクル企業 Cyclic Materials は3月2日、レアアース磁石のリサイクル供給網の構築に向けた協力覚書(MOU)を締結したと発表した。両社は磁石スクラップや使用済み製品のリサイクルを活用し、レアアース磁石材料の安定供給体制の確立を目指す。

今回の協力は、磁石製造工程で発生するスクラップや使用済み製品に含まれる磁石材料を回収し、再び磁石製造に利用する循環型のリサイクル供給網の構築を目的とするもの。回収されたレアアースはNeoの合金および磁石製造工程に再投入される予定だ。

この取り組みは、欧州連合(EU)の重要原材料法(CRMA)が掲げるレアアース磁石の加工・リサイクル能力拡大の方針にも沿うものとなる。Neoは欧州に複数の生産拠点を持ち、今回の協力により同地域でのレアアース供給の安定化を図る。

計画では、Neoが欧州の工場から発生する磁石製造スクラップをCyclicに供給し、Cyclicはこれをリサイクルして希土類酸化物を生産する。またCyclicは、使用済み製品や第三者から回収した磁石スクラップを原料とするリサイクルレアアースもNeoに供給する予定だ。

両社は今後、完成車メーカーや一次サプライヤーとも連携し、使用済み製品から新たな電動モーターや磁石までを結ぶレアアース磁石のリサイクル供給網の構築について検討を進める方針だ。

前の記事

希土類市況、軽・中重ともに下落【3/2~3/6週報】

世界最大の希土類類市場である中国の市場動向をリサーチし、需給動向や価格推移のデータをまとめ、週報で市況を報告させていただきます。

次の記事

豪ライナス、日本向け希土類供給契約を2038年まで更新

オーストラリアのライナスは3月10日、日本向け希土類供給契約を更新し、日豪レアアース(JARE)との契約を2038年まで延長すると発表した。今回の契約更新では、ネオジム・プラセオジム(NdPr)の最低価格設定や重希土類の […]