米国防総省は8月28日、カナダの鉱山開発会社トリロジー・メタルズ(Trilogy Metals)に対する約3,560万ドルの戦略的出資について、最終契約を締結したと発表した。アラスカ州北西部の「アッパー・コーバック鉱物プロジェクト(UKMP)」の開発を支援し、銅、コバルト、ゲルマニウムなど重要鉱物の米国内供給網の確保を狙う。
取引完了後、米政府はTrilogy Metalsの発行済み株式の約10%を保有する見通し。UKMPは、Trilogy Metalsと豪サウス32(South32)が折半出資するアンブラー・メタルズ(Ambler Metals)が手掛けており、主要鉱床では銅を中心に、コバルト、ゲルマニウム、亜鉛、鉛、金、銀などの資源が確認されている。
米政府は近年、重要鉱物の国内供給網強化に向け、補助金や融資に加えて企業への直接出資も進めている。今回の出資も、防衛・先端産業に必要な重要鉱物の国内供給源を確保する取り組みの一環となる。
