BYDは2023年の電気自動車生産で300万台以上を達成し、特にプラグインハイブリッド車(PHEV)で急速な成長を見せている。
2024年9月の販売台数は約42万台で、前年同月比46%増となった。9月の生産台数は約44万台に達し、前年同月比58%増加し、電気自動車の生産台数・販売台数の両方で新記録を更新した。EV業界全体で競争が激化する中、BYDは国内外での存在感を強めており、日本市場にも参入した。
EV業界全体では、2024年に中国だけで1000万台以上の電気自動車が販売される見通しで、世界的にEVの需要が急拡大している。この成長は、主に環境規制の強化や消費者の環境意識の高まりが背景にある。BYDは垂直統合を進めることで生産コストを削減し、バッテリーやチップを自社生産することで競争力を強化している。
さらに、電気自動車のバッテリーには、永久磁石に使われるネオジムなどの希土類が多く使用されており、EVの需要増加が希土類市場にも大きな影響を与えている。BYDはテスラを含む他の主要企業との競争の中で、希少資源の確保を進め、希土類の需要をさらに押し上げている。