<FREE>中国電池大手寧徳時代(CATL)が2000億円を投じて風力発電に参入

車載電池世界首位の寧徳時代、風力発電市場へ

最近、中国の福建省寧德市自然資源局は、寧徳市深水A区の洋上風力発電所プロジェクトについての海域使用報告を公表した。プロジェクトの投資総額は104.6億元(約2000億円)で、開発建設および運営は福建潤時海上風力有限会社(以下、福建潤時)が行う

福建潤時は寧徳時代の完全子会社である時代クリーンエネルギー有限会社に属しており、2023年4月に設立された。資本金は25億元(約500億円)である。

深水A区風力発電所プロジェクトは、寧德市霞浦東側の海域に位置し、寧德市は寧徳時代の本社がある場所である。風力発電所は沿岸から約51キロメートルの位置にあり、計画面積は94平方キロメートル。ここに単機容量13.6メガワットの風力発電機を59台設置し、総設備容量は80.24万キロワットに達する見込みだ。

寧徳時代によると、同社は洋上風力発電の開発許可を取得し、クリーンエネルギーの開発を進めており、自社のクリーン電力供給を確保している。報告によると、福建省委員会の同意を得て、寧徳市深水A区の洋上風力発電所プロジェクトが寧徳時代に許可された。

クリーンエネルギーは自然エネルギーを電気に変換する方法で、現在主に風力発電、太陽光発電、水力発電が提供する電力を指す。

クリーンエネルギーは寧徳時代がカーボンニュートラル戦略を実現する上での重要な要素の一つだ。2022年の寧徳時代のクリーンエネルギー使用比率は26.6%で、2021年は22%だった。

寧徳時代のゼロカーボン戦略

寧徳時代は今年、ゼロカーボン戦略を発表した。2025年までに電池工場を全てゼロカーボン工場に変え、製造部門でカーボンニュートラルを実現し、炭素排出をゼロにする計画である。2035年までには、矿物資源から電池製造に至るまで全バリューチェーンでカーボンニュートラルを実現し、生産する電池は全てゼロカーボン電池になる。

現在、寧徳時代は4つの工場でゼロカーボン排出を実現している。その中で四川省の工場は2021年に世界初のゼロカーボン電池工場となり、2年連続でカーボンニュートラルを達成している。

寧徳時代の炭素排出計算報告によると、2022年の同社の温室効果ガス排出強度はメガワット時あたり9.99トンの二酸化炭素で、2021年に比べて約28.5%の減少を見せた。

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