Lynas Rare Earthsは、Mt Weld鉱物資源に関する最新の声明を発表し、2018年から2024年の間に鉱物資源と鉱石埋蔵量が大幅に増加したと報告。
声明によれば、Mt Weldの鉱物資源は、2024年6月30日時点で総希土類酸化物(TREO)の含有量が4.12%で、5,540万トンから1億660万トンに92%増加。
<増加の背景と意義>
この増加は、鉱体に関する知識の向上と埋蔵量抽出効率の継続的な改善の結果とされる。2018年の前回の更新以降、84,000メートル以上の掘削が行われ、2024年の鉱物資源には、最大3%の希土類酸化物を含むサプロライト鉱石ゾーン上の鉱化粘土ゾーンが含まれる。
<生産能力と長期計画>
更新された鉱石埋蔵量は、Mt Weldの拡張能力に合わせて年間12,000トンのネオジムプラセオジムオキシド完成品を生産するのに十分な精鉱原料の生産拡大率をサポートし、20年以上の鉱山寿命を見込む。
<ハイテク産業への影響>
Lynasは、ジスプロシウムとテルビウムの埋蔵量も92%増加したと報告。これらの希土類元素は、電気自動車で使用される高性能希土類永久磁石やハイテク電子機器に不可欠。埋蔵量の増加により、LynasのマレーシアDyTb(ジスプロシウム/テルビウム)分離回路への供給が確保され、既存の顧客のニーズに応えるだけでなく、新規顧客の獲得にも貢献することが期待される。
Lynas Rare EarthsのMt Weld鉱山の資源増加は、同社の将来の生産能力と市場競争力を大幅に向上させる重要な進展。Lynasは今後も鉱山の効率的な運用と技術革新を通じて、希土類市場におけるリーダーシップを強化していく予定。