豪Metallium社、米国防総省関連案件でガリウム回収技術を実証

オーストラリアのMetallium社は4月7日、米国国防関連プログラムにおいて、半導体スクラップや電子廃棄物などのガリウム含有廃棄物からの回収プロセスの検証を完了したと発表した。

ガリウム供給の地政学リスクに対応

ガリウムは、レーダーや半導体、通信機器などに不可欠な防衛重要材料である。一方、米国は現在ガリウム供給の100%を輸入に依存しており、世界の一次ガリウム生産はほぼ中国が担っている。中国による輸出規制の影響を受け、価格高騰や供給確保が喫緊の課題となっている。

今回の技術実証は、廃棄物からの国内回収という新たな供給ルートを提示するものであり、米国が進める重要鉱物サプライチェーンの強靭化にも寄与する。

また、対象となる廃棄物にはガリウムに加え、ゲルマニウムなどの戦略金属も含まれており、複数の重要鉱物サプライチェーンへの応用可能性も示唆される。

技術企業としての強みと資源開発の両輪

Metalliumは、鉱物探査と金属回収技術の開発を両軸とする企業であり、西オーストラリアおよびカナダ・ケベック州において、ニオブ、希土類、金などを対象とした探査資産を保有している。

同時に、米ライス大学で開発されたFlash Joule Heating技術(高温の電気パルスを用いて廃棄物や鉱石から金属を回収する手法)の独占ライセンスを取得し、金属回収技術の実用化を進めている。この技術は、ガリウムやインジウム、希土類、ニッケル、コバルト、リチウムなど多様な金属の回収実績を持ち、リチウムイオン電池や電子廃棄物、石炭灰など幅広い原料への適用が可能とされる。

同社は今後、米国政府機関とのさらなる連携拡大を視野に入れる。

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