MP Materials、第一四半期の予想外の損失

米国のMP Materialsは、最近の報告で、精鉱(不純物を除去した高品質の鉱石)の販売減少と鉱物市場価格の低迷により、第一四半期の損失が予想を上回ったと発表した。 MPはカリフォルニア州のマウンテンパス鉱山から採掘された鉱石を精鉱に加工し、中国以外ではオーストラリアのLynas Rare Earths社に次いで世界第二位のレアアース生産者だ。

レアアース材料は、グリーンエネルギーへの移行や自動車を含む様々な業界の未来に非常に重要であり、米国は中国に依存しないレアアース供給網の構築と発展を支援するために数十億ドルを投資している。 しかし、過去二年間で世界経済の停滞、電気自動車の需要減少、および地政学的不確実性などにより、レアアース価格は50%以上暴落した。

MPは戦略的鉱物価格の下落に対応しようと努力しており、第一四半期には精鉱価格が前四半期比で約15%減少し、第二四半期には精鉱価格がさらに54%減少した。 同社の第二四半期の精鉱販売量は9,332トンで、前年同期比で約9%減少した。 CEOのジェームズ・リチンスキーは、「第二四半期にも引き続き困難な市場価格の環境が続いている」と述べた。 同社は調整後の一株当たり損失が4セントであったと報告しており、市場予想は一株当たり2セントの損失であった。

前の記事

【2024年4月月報】4月のレアアースの市場動向と要因分析

世界の約70%の希土類を生産する中国の動向が、希土類の価格と供給量に大きな影響を与えている。この報告では、中国市場におけるレアアースの価格動向と需給状況を解析し、結果を報告する。 一、レアアースの市場動向及び需給状況 こ […]

次の記事

北方希土社、2024年5月の希土類の提示価格

世界最大のレアアース生産会社である北方希土社の主力製品の最新の公示価格や、2023年~2024年の希土類価格推移をご確認いただけます。