米国で重要鉱物の処理事業を展開するUS Strategic Metals(USSM)と、磁石・重希土類の採掘、精製、リサイクルを手掛ける豪Ionic Rare Earthsは9月3日、米ミズーリ州で希土類永久磁石のリサイクル施設を建設するため、持分50%ずつの合弁会社設立に向けた基本合意書(タームシート)を締結したと発表した。
計画では、USSMがミズーリ州南東部フレデリックタウン近郊に保有する敷地に、ネオジム鉄ボロン(NdFeB)磁石およびサマリウムコバルト(SmCo)磁石のリサイクル施設を整備する。初期施設には総額1億ドルを投じる予定で、USSMが9,500万ドルを資金提供するほか、500万ドルの出資金を両社で折半する。
Ionic Rare Earths傘下の英Ionic Technologiesは、永久磁石などからレアアースを分離・回収する技術を開発しており、同技術を合弁会社にライセンス供与する。Ionic側は技術・操業や原料調達などを主導する予定で、将来的にユウロピウム、ガドリニウム、ホルミウム、エルビウム、ツリウム、ルテチウム、イットリウムなどの回収も検討する。
今回の合意は法的拘束力を持たない枠組みで、両社は2026年末までの正式契約締結を目指している。
