豪州のレアアース開発企業アラフラ・レア・アース(Arafura Rare Earths)は10月12日、同国北部準州で開発を進めるノランス(Nolans)レアアース事業について、世界的な原材料商社と酸化ネオジム・プラセオジム(NdPr酸化物)の長期供給契約を締結したと発表した。契約相手は、米国の重要鉱物備蓄事業「Project Vault」に選定された原材料商社で、今回の発表では社名を公表していない。供給数量は今年5月に基本合意した年間500トンから70%増の年間850トンに拡大する。
契約期間は5年間で、双方の合意により2年間延長できる。供給量は生産拡大に合わせて段階的に増やし、フル稼働時に年間850トンとする。契約には重希土類製品も含まれるが、具体的な供給数量は明らかにされていない。また、取引価格は中国国外の国際価格指標に連動する。
なお、アラフラは今年5月、Traxys North AmericaとNdPr酸化物年間500トン、ジスプロシウム・テルビウム(DyTb)酸化物年間7.5トンの供給に関する基本合意を発表していた。
ノランス事業は、採掘からレアアースの分離・精製までを豪州国内で行う一貫生産事業で、NdPr酸化物の年間生産能力は4,440トンを計画している。今年10月には起工式が行われ、2029年の生産開始を目指している。
