世界は中国の「レアアース基準」に縛られている‐数万件の特許が握る見えない覇権

2025年4月、中国商務部が発出したレアアース輸出規制は、世界に激震を与えた。 テスラのイーロン・マスクが深夜に北京入りしたというニュースは、その象徴的な出来事だ。 この背後には、中国が保有する5万件以上のレアアース関連特許(中国)により築かれた“技術の鉄幕”がある。 これは単なる資源供給の主導権を超えて、国際産業の技術基準(スタンダード)そのものを中国が握る時代の到来を意味している。

この記事は 有料会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。

前の記事

米中、レアアースと磁石の輸出問題で合意 「ジュネーブ合意」履行に向け前進

米中両国は、希土類(レアアース)および磁石の米国向け輸出を巡る対立を解消し、先月スイス・ジュネーブで開催された閣僚級協議での合意事項の履行に向け、大きく前進した。 この記事は 有料会員限定です。登録すると続きをお読みいた […]

次の記事

【毎日更新】主要9種類のレアアースの価格(2025年6月)

酸化ネオジム、金属ネオジム、酸化ジスプロシウム、金属ジスプロシウム、ジスプロシウム鉄、ネオジム・プラセオジム酸化物、ネオジム・プラセオジム混合金属、酸化テルビウム、金属テルビウムの毎日の最新価格をこちらに掲載します。 詳 […]