豪州上場のBrazilian Rare Earths Limited(BRE)は、ブラジル・バイーア州のRocha da Rochaプロジェクトにおいて、Monte Alto鉱床の拡張掘削(ステップアウトドリリング)を実施し、極めて高品位の希土類鉱化を確認したと発表した。総希土類酸化物(TREO)品位は最大35.3%に達し、世界の希土類探鉱案件の中でも極めて異例の高水準となる。
今回の結果では、高品位かつ厚みを伴う鉱体の存在が確認されており、同プロジェクトの経済性に対する期待を一段と高める内容となっている。
元素組成の面でも特徴が際立つ。ネオジム・プラセオジム(NdPr)は最大5.96%、ジスプロシウム・テルビウム(DyTb)は最大0.305%、さらにイットリウム(Y)は最大約1.10%が確認された。これらはいずれも高性能磁石や先端電子機器に不可欠な重要元素であり、戦略的価値の高い構成となっている。
加えて、本鉱床では希土類以外にも複数の有価金属の随伴が確認されている。ニオブ酸化物は最大1.7%を示したほか、スカンジウム、タンタル、ウランなども検出されており、多金属型鉱床としてのポテンシャルも示唆される。これにより、将来的な開発において収益源の多様化が期待される。
既存の推定資源量は約2,520万トン(平均TREO品位約1%)とされるが、今回の高品位鉱化の確認により、資源量および品位の双方で上振れ余地が示された形だ。 一般に、世界の希土類鉱床のTREO品位は0.1%〜数%程度にとどまるケースが多い。その中で30%を超える局所的な高品位ゾーンの確認は極めて稀であり、本プロジェクトの特異性を裏付ける結果といえる。BREはこれらの結果を「例外的に高品位」と評価しており、今後はさらなる調査を通じて基盤岩中の鉱化の連続性を検証し、資源拡大を進める方針だ。
