韓国のPOSCO Internationalと米国のReElement Technologiesは、米国内でレアアース分離・精製および永久磁石製造を行う合弁会社を設立すると発表した。両社は総額2億ドルを投じ、米国内に一貫型のレアアース供給網を構築する計画だ。
今回の合弁事業では、レアアース原料の調達から、分離・精製、金属化、永久磁石製造までを一体的に担う「垂直統合型サプライチェーン」の構築を目指す。
計画では、第1段階として2028年までに年産約3000トンの分離済みレアアース酸化物の生産体制を整備し、その後2030年までに約6000トンへ拡張する方針。生産対象にはネオジム・プラセオジム(NdPr)に加え、ジスプロシウム(Dy)やテルビウム(Tb)などの重希土類も含まれる。
また、両社は永久磁石製造能力の構築も進める予定で、電気自動車(EV)、防衛産業、AI、半導体、クリーンエネルギー分野向けの需要を取り込む考えだ。
今回の合弁会社設立は、両社が2025年9月に締結したMOU(基本合意書)および長期引取契約を具体化するものとなる。これまでの提携では、2030年までに3000トン超の高純度レアアース酸化物供給を目指す方針も示されていた。
米国では、中国への依存低減を目的としたレアアース供給網再構築が進んでおり、今回の案件も米韓連携による重要鉱物サプライチェーン強化の一環として注目される。
