Gold Mountain、ブラジルでのDown Underプロジェクト開始

海外メディアの報道によれば、カナダに本社を構えるGold Mountainは2月、ブラジルのDown Underプロジェクトにおいて希土類のマッピングとサンプリングプログラムを開始予定だ。このプロジェクトはブラジルで5億1030万トンの希土類資源を有する鉱区に位置する。

経営陣の話によると、地元の地質顧問の指導下で今後6ヶ月間掘削を進め、放射能と磁場のデータを評価。衛星画像と組み合わせ、掘削が必要な潜在的エリアを特定する予定だ。

同社は、最初の探査の焦点が、地下30メートルから40メートルに存在する採掘可能なイオン吸着粘土(IAC)希土類鉱床になると明らかにした。その後、下層の硬岩層に注目し、マグマ系-超マグマ系岩体や剪断帯にて異常に高い希土類含有量を持つ可能性があると期待している。

Gold Mountainの地質モデルでは、地域内の構造が主に横ずれ断層によるものであり、熱水希土類鉱床とマグマ系-超マグマ系希土類鉱床体の侵入経路である可能性が高いとされる。経営陣は、これらの侵入体が、原生の宿主岩が風化して形成された粘土型希土類鉱床の源であると見ている。同社は、30か所以上で地表近くやその走向が80キロメートル以上にわたり高品位の硬岩鉱床タイプが見つかっていると報告している。

Gold Mountainがリチウム鉱山と希土類鉱山を所有し、ブラジルに広大な土地を有しているため、グローバルなエネルギー転換の需要を満たす有利な立場にある。

ブラジルは世界で第3位の希土類埋蔵量、2,100万トンを有しているが、2023年の希土類生産量はわずか80万トンに過ぎなかった。Down Underプロジェクトでの希土類採掘が開始されれば、ブラジルの希土類生産量が大幅に増加することが期待される。

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