9月18日、英国は世界最大級の鉱物資源を持つインドネシアと、重要鉱物に関する協力覚書に署名したと、ジャカルタの英国大使館が発表した。
この協定は、政策対話や技術、専門知識の共有を通じて、供給チェーンの強化や持続可能な鉱物の上流・下流加工、鉱物の重要性に関する分野での協力を目的としている。詳細については言及されていない。
英国の開発大臣アネリース・ドッズは、インドネシアのエネルギー大臣との署名後に、「この協力は、両国を重要鉱物供給チェーンの中核的なプレイヤーとする」と述べた。
インドネシアはスズ、銅、ボーキサイトなどの豊富な鉱物資源を持ち、世界最大のニッケル鉱石供給国である。同国は鉱物加工や電気自動車バッテリー製造への投資を誘致し、鉱物資源からの収益を高めようとしている。
今回の発表は、アメリカが2か月前にインドネシアに対し、持続可能な重要鉱物の供給チェーンを構築するため、多国間パートナーシップへの参加を求めたことを受けたものである。
インドネシアは2020年に未加工鉱石の輸出を禁止して以来、ニッケル加工産業を大規模に拡大しているが、環境保護団体は製錬所の活動による森林破壊や水質・大気汚染の問題を指摘している。