1月10日、韓国LS Eco Energy(旧LS Cable&System Asia)がベトナムの鉱業会社Hung Thinh Mineralsと希土類酸化物の購入契約を締結したことを発表した。
この契約に基づき、LS Eco Energyは、Hung Thinh Mineralsから精製されたネオジム、ジスプロシウムなどの希土類酸化物を韓国内外の永久磁石製造業者へ供給する。これら磁石はモーターなど基本部品製造に使用される。
同社は2024年の200トンから2025年までに年間500トン以上へレアアースの供給量を増やす予定である。
LS Eco Energyは長年、レアアース輸入を中国に依存していた。2023年11月、中国は希土類輸出業者に輸出先やその他情報の報告を要求し始めた。さらに2023年12月、中国は輸出禁止リストに希土類採掘と精製技術を追加した。米国や欧州各国は希土類の安定供給に向け、新たなサプライチェーン構築を進めている。
この提携により、LS Eco Energyは輸入資源の多様化を図り、中国依存を減らし希土類供給網の安定化を図ることになる。
この取引は、中国以外で韓国企業が初めて実現する大規模な希土類供給網となる。しかし、中国は一部希土類採掘・精錬技術の輸出を制限し、中国からの調達が難しくなっている。
2022年、ベトナムの希土類埋蔵量は世界第二位であり、将来の安定供給が期待される。
LS Eco Energy代表Lee Sang-hoは「他の鉱業会社との追加契約で供給を拡大し、希土類酸化物の分離・精製技術を確保する計画である」と述べた。