豪州の資源会社METEORIC Resourcesがブラジルにおける希土類プロジェクト、カルデイラ希土類鉱床開発の融資を委託した。
カナコード・ジェニュイティの調査では、同社のカルデイラ希土類鉱床プロジェクトは世界最大規模で、品位も世界トップレベルの粘土型希土類鉱床である。初期テストでは高回収率を示した。
カルデイラ鉱床の希土類鉱石リソースは4.09億トン、希土類酸化物(TREO)の品位は0.2626%とされる。
カナコード・ジェニュイティの報道によれば、粘土型希土類鉱床のTREO品位は硬岩型鉱床に比べ低いものの、採掘が容易で選鉱工程も比較的シンプルである。例えば、ライナス社のマウントウェルド希土類鉱床(硬岩型)のTREO品位は8%である。
カナコード・ジェニュイティは、カルデイラで年間500万~1000万トンの鉱石を採掘し、磁石用希土類のネオジムとプラセオジムの混合炭酸岩製品を年間2400トン生産する見込みで、初期建設投資額は1億9000万ドルと見積もっている。
METEORIC Resourcesは2027年から年間500万トンの鉱石を採掘し、ネオジムとプラセオジムの希土類製品を年間3200トン生産する計画で、建設コストは2億ドルを見込んでいる。
同社は来年初めにプロジェクト開発の概要研究を完了する予定である。
■ご参考
Caldeira Projectについて(METEORIC Resources公式HP)
Caldeira Project – Meteoric Resources